なぜ離職率が高かったのか。

こんなご質問をいただきました。

どちらかというと、人間関係のトラブルはあまりなくて、むしろ良いと思うんです。なのに、昨年の離職率は高くて、辞めていく人間にアンケートを取ったら、「会社が寄り添ってくれない」というのが何人かいたんですよ。寄り添うって何ですか。給料だって、業界の相場より明らかに高めなんですよ。結構待遇は手厚いはず。いったい何が不満なのか・・・。

一般的に、離職理由のほとんどは、人間関係だと言われています。この企業様の場合、“争いごとがないから”、人間関係が良さそうに見えますが、言いたいことを我慢したり、遠回しにしか伝えられなかったり、核心に迫ることや向き合うことを避けて曖昧にしているからトラブルにならない、ということが考えられます。

よって、人間関係が良好というより、ただ希薄なだけ、という可能性が見えてきました。『心の距離感』が遠すぎることが、「寄り添ってくれない」と思わせているのかもしれません。

やり方が甘いのかな・・・。叱らなきゃだめですよね

叱ることも時には必要です。ただ、ここで『叱る』のには、どんな目的があるのでしょうか。「従わせる」こと?「甘えさせない」こと?「こんなに社員にとって十分な待遇をしているはずなのに、まだ不満があるってことは、なめられる」と思うのでしょうか。だから、なめられないよう、威厳を保つ為にも、叱るってことなのでしょうか。

私には、「やり方が甘い」とか「叱らなきゃなめられる」とか、そういうことでなく、ただ、会社が「社員のために」やっていることと、社員の求めていることとがマッチしていないだけ、というように見えるのです。

じゃあ、社員はいったい何を求めているのか。「寄り添う」ってどういうことなのか。

残念ながら、それに対する明確な『正解』はありません。けれども、ここにこそ、離職率を下げたり、人間関係を良好にするポイントが隠れています。

「今、あの人は、どういう状況だろう。困ったことはないかな。どんなことを思っているだろう」

日頃から、そういった視点で関わることが、とても大切です。それが無意識のうちにあなたの言動に表れるでしょう。その関わり方は、「自分のことを気にかけてくれている」という印象を相手にもたらし、ひいては、「寄り添ってくれている」というところに繋がる可能性も生まれてくるかもしれません。

このような「自分のことを気にかけてくれている」と社員が感じられる関わり方を継続することで、社員それぞれのパフォーマンスが発揮されやすい環境が作られ、それが会社に対する安心感や、「この会社で頑張りたい」という気持ちが生まれるのではないでしょうか。

離職率が高いことに悩まれている企業様は、待遇や条件を整えることももちろん大切ですが、『心の距離感を近づける関わり方』ができているかどうかを、まずは見直しされてみてはいかがでしょうか。

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